内容説明
巨大台風、竜巻、猛暑、ゲリラ豪雨、爆弾低気圧…科学の最前線でわかってきたこと、まだわからないことを、ていねいに整理整頓。気候大変動時代を冷静に生き抜くための基礎知識が身につく、最新最良のハンドブック。
目次
第1部 科学的な根拠(「正常な気象状態」といっても、恐竜やマンモスの時代と現代とでは、基準が異なる;過去にも、気候の大変動はあった ほか)
第2部 実際に起こっていること(大気中の二酸化炭素の濃度は、空前の高さに達している。おそらく、この50万年あまりで最高値;海水面は、1900年と比べて20センチ上がっている ほか)
第3部 これから起こりそうなこと(コンピューター・モデルは、完璧ではない。驚くべきことではないが;気象に関する私たちの知識はまだ十分ではないし、温室効果ガスの排出をどこまで減らせるかが不透明なため、2100年までに気温がどこまで上がるのかは予測しにくい ほか)
第4部 気候変動のリスクは避けられるか(気温が2度くらい上がってもどうということはない、と言ったのはだれか。科学者ではない;クルマにエタノールガスを使えば、温室効果ガスの排出は抑えられる。だが、大幅な削減にはつながらない ほか)
著者等紹介
仙名紀[センナオサム]
翻訳家。1936年東京都生まれ。上智大学新聞学科卒業後、朝日新聞社に入社、主として出版局で雑誌編集に携わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
42
地球温暖化と用語はタイトルに使わず。「地球における不気味な気象現象」GROBAL WEIRDNESSとしたのは、これから地球に起こるのは温暖化だけとは限らないからと書かれていた。「科学的な根拠」、「実際に起こっていること」、「これから起こりそうなこと」、「気象変動のリスクは避けられるか」の各パートに分けてあり、文章は平易で読みやすいと感じた。最近の異常気象が気になる方はまずこの本を読んでみるのもよいかもしれない。図書館本。2015/11/07
駒場
5
反・環境保護の本がアマゾンの売上上位にきたり、環境保護活動を嘲笑するのが「現実的」と思っている人間が増えているように感じられる昨今。地球の気候変動についてどこまでわかっていて、これから何が起こりそうで、リスクは避けられるのかという点を誰にでも読めるように噛み砕いて説明している本。多くの科学者が予想していた状況よりも年々悪くなっていて、当たり前だが正のフィードバックによる温暖化加速とか、なかなかモデルに完璧には組み込めないんだろうなと2021/01/09
RUN DOG
3
珊瑚の白化は止まって欲しいなー。2013/08/03
えぬ
2
地球温暖化の本!「クライメート・セントラル」という国際的に有名な科学者やジャーナリストなど地球温暖化について熱心に取り組んでいる人たちの覆面団体が著者。地球温暖化については、研究者の論文でも国の意向などでデータの解釈などに政治の息がかかることが多いと聞く。だからこその覆面団体なのだろう。世界中の論文や研究を読みこなし、正しいと思われることに絞り、そのエッセンスを凝縮した本!これは完成度が高いと思う!そこから、わかることは…まだまだ課題山積みってこと(>_<)2014/02/15
へへろ~本舗
2
温室効果や気候変動の原因、それらが与える影響などについて書かれている。対策案なども一応書かれているが、すぐに効果の出そうな対策はないようだ2013/07/26